大人としては正しい(優秀な)親の言うことは、子育てに関してはよくある間違いになります

大人がやりがちな間違った態度
①「お兄ちゃんがおもちゃを貸してくれない!」
と言って泣き叫ぶ幼い弟。あなたがこの兄弟の親ならば、こんな時どうしますか?
「あなたはお兄ちゃんだから、○○(弟)に貸してあげなさい」
とお兄ちゃんに我慢させてはいませんか?
②お友達が集まって行うお誕生日会
主役の子どもがもらったプレゼント。
お友達が「貸してー」と言ってきて、自分の子どもが「いやだ」といったとき、
「いじわるしないで貸してあげなー」
「あなたはみんなが帰った後たっぷり出来るんだから」
とお子様に我慢させていませんか?
どちらの場合でも、子どもが言う通りにしたら
「偉いねー」とか「ありがとー」
といって子どもを褒めたたえると思いますが、実はこれも間違っています。
上記は、全部、親の間違いです。
最初の例の場合は「今お兄ちゃんが使っているのだから我慢しなさい」と弟に言う。
後の例の場合は、「○○がもらったプレゼントだから今日はみんな我慢してねー」とお友達に言う。
これが筋ですよね。
この様に親が間違ってしまうにはそれなりの理由があるでしょう。
泣きわめいている弟を何とかしたい。
自分の子どもがお友達にいじわるって思われたくない。
など。
しかしそれでは、「順番を理解する」「他人の物を借りるという行為」
という物事の本質を見誤ってしまい、子どもが正しく道理を理解できなくなりますし、何よりも、自分の意志に反した行動を大人に強要され、我慢させた本人にも不満が残ってしまいます。
正しい褒めポイントで成長を最大化する
①の場合、本来の回答で弟に我慢させると、更に泣きわめく事もあるでしょう。
しかし、それを見たお兄ちゃんが「仕方ないなー」と言ってしぶしぶ弟に貸したらどうでしょう?
しぶしぶでも、自分の意志で貸しているのです。
ここが大きな誉めポイント。
「さすがお兄ちゃん!偉い!!」と。
自分の意志で行動したことを褒められることほど嬉しいことは無いと思います。
「自分の事より他人の事を優先したら褒められる!」ことを学習したわけです。
すると状況に応じて、どのようにしたら良いかを考えて行動できる子どもになっていきます。
年上という事だけで我慢を強要されてしまうと、不満ばかり残り、大人が居ないところでいじわるな行動をとったりするようになる可能性すらあります。
日頃の不満をはらすように。
自分で決めると、粘り強い子どもになる

言いたいことは、自分の意志で行動しているか否かは、子どもの成長過程において、かなり重要なポイントと言えます。
そして、自分の意志で行動している子どもは、大人の言う通りに行動している子どもより、次に向かうエネルギーが遥に大きいのです。
エネルギーの大きさは、失敗したときに起き上がる力に係ってきます。この、再び立ち上がる力が、現代の子ども達に欠けているところのように思えます。
絶対に最後まで諦めない心を育てたいと思っていますが、諦めない心には相応のエネルギーが必要なのです。
そのエネルギーを最大にする行動こそ「自分で決める」ことなのです。
バディでは、自分で考えて行動する事をモットーに、教えすぎず、考えて行動するように様々な仕掛けがあります。
定期的に開催されている説明会や見学会で確認して見ませんか?