なぜ、バディでは脚が速い子どもも遅い子供も、共に運動能力がぐんぐん高まってしまうのか?

 バディでは幼児スポーツ教育として、伝統的に運動記録を取るようにしています。実は、そこに子どもたちを『その気』にさせる秘訣が隠されているのです。それは…。

走るのが速い子どもと、遅い子どもの脚力以外の「差」とは?

バディでは、シニア(年長)・ミドル(年中)になると運動会のかけっこは330M走となります。
ダッシュで走り抜けるにはかなりきつい距離です。かといってジョギングでは勝てません。

これくらいの距離なら、ダッシュで走り抜く事が出来る脚力と精神力も持ってほしいと思い取り組んでいます。
運動会前だけではなく、日常的にほぼ毎日、1年を通して1日1回は走ります。

30年間子どもたちを見ていて感じることは、走るのが速い子どもと遅い子どもには決定的な差があるという事です。
これは脚力などの「運動能力の差」ではなく、「想像力の差」だと思います。

脚の速い子は、どんなに苦しくても歯を食いしばって頑張って走ります。
速い子は「一番になってまた、あの”やったー”という感じを味わいたい。」と思うのです。

今は苦しくても、ゴールした後の快感を味わいたい。つまり、ゴールした後のことが想像できるのです。

一方、脚の遅い子はゴール後が想像できず、ここで頑張る意味が考えられません。
そうであれば、解決方法は簡単です。ゴールした後の事を想像させてあげればよいのです。

その一つの方法が「順番を付ける」ことなのです。

全員の順位を記録し発表する意味とは?

順番をつけるとなると、親としては心配になる方もいらっしゃいます。
特に脚の遅い子の親は、「苦手意識を持たせてしまわないか」「遅い子がかわいそう」などとネガティブに考える方が多いです。

しかし、順番を付けないと子どもは頑張った結果を明確に感じることが出来ません。
300M位の距離を、同じ学年の50~100人くらいで一斉に競争すると、特に幼児の場合は4~5月生まれで比較的体が大きい子たちが上位を占めます。

しかし、30~100番くらいになると、その日の気分や体の調子などで順位は大きく変わります。
昨日80番だった子どもがちょっと頑張っただけで70番とか60番台でゴールする事もあります。

そこで、先生と子どもにやり取りを想像して下さい。

先生:「昨日90番だったよね?」
子ども:「うん」
先生:「今日は?」
子ども:「70番」
先生:「え!?70番?」
子ども:「うん」
先生:「すごーーーーーい!20人も抜かしたの?合格!!!」
子ども:「やったー(笑)」

お家に帰ると・・・
子ども:「ねえねえママー」
ママ:「なあに?」
子ども:「今日かけっこで先生に褒められたー」
ママ:「なんて?」
子ども:「かけっこで20人も抜かしてすごいって!」
ママ:「ほんと?すごいねー!」

こんなことがあると、学年で中位の順位だったとしても
「ここで頑張ったら、またママに褒められる」
と、頑張った後の事を想像できるようになります

でも、実際は何回やっても「最下位」になってしまう子どもも時にはいます。
そんな子の為にもタイムを記録しています。

どんな子でも成長していくので、タイムを計り続けていれば絶対に速くなっていく事が確認できます

いっつも「ビリ」でも、自己ベストタイムを出せれば「合格」なのです。
他人と比較する順位ではなく、過去の自分と比べてどうかの方が重要です。

「自己ベストを更新し続けるあなたは、すごい!!」
それがモチベーションとなり、いつしか最下位を脱却していくのです。

かわいそうと思わないと子どもは伸びる

かけっこの順番を付けることで、子どものやる気を高める例です。
「遅い子がかわいそう」などに代表するように後ろ向きの発想からは出てこない考え方です。

かけっこが速くなりたければ、努力が必要です。
自ら、「こうなりたい」と思えばこそ自然に努力するのであって、親が子どもに「努力しなさい」と言ってもなかなか響きません。
この「努力」が、子ども達にとっての「頑張る」なのだと思います。
そして、頑張る子どもはどんどん伸びていきます。

長年多くの子ども達を見てそう感じます。
バディでかけっこなどの順位や記録を付けるのは、子どもをその気にさせる為なのです。

あなたのお子さまも、バディで『その気』にさせてみませんか?

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*スポーツ教育で記録をつけることとは・目的
 バディで記録を付けるのは、子どもをその気にさせる為です。